前走の上総S(3勝クラス)を勝った
アシャカトブ(牡4・美浦・
小笠倫弘)は、3歳前半は未勝利、500万下と連勝して
ユニコーンS(GIII・6着)にも出走。3歳秋には3勝目を挙げているように、当時から素質の片鱗をのぞかせており、古馬オープンに昇級初戦となる今回も注目だ。
1週前追い切りは19日(木)にウッドチップコースで3頭併せ(最内)で行っている。追い切り後の小笠調教師のコメント。
「前走後も順調に来ていて、今週は後ろから追いかけ直線では3頭併せの内に入っての追い切りでした。前走よりさらに上昇しているような感じですね。
今回は重賞でレベルが高くなりますが、その辺はハンデ差で補えればと思います。3歳時は
ユニコーンSでもまずまずの競馬をしていますし、このクラスでも頑張ってほしいですね」
昨年秋に
錦秋S(3勝クラス)、
ベテルギウスS(L)と2連勝と充実してきたのが、
ワイルドカード(牡6・美浦・
木村哲也)だ。
1週前追い切りは18日(水)に、来週の
高松宮記念(GI)に出走する
ステルヴィオと併せて、ウッドチップコースで一杯に追われた。木村調教師のコメント。
「昨年末に
ベテルギウスSに勝った後は放牧を挟んで、約40日前にトレセンに入厩して調整をしています。今週の追い切りは、まだ少し重い感じがしました。ただ
ステルヴィオと併せてレベルの高い追い切りができましたので、それが良い効果になってくれればと思います。
以前中山で大敗(18年12月・立志S・1600万下・16着)していますが、その時は後ろ脚が前脚にぶつかってしまって、前脚の蹄球に外傷を負ったのが敗因だと考えています。以前より
バランスが良くなって、年齢を重ねて体も強くなってきました。
前走右回りで勝っているように今はコースの回りは気にならなくはなってきていますが、右回りよりも左回りの方が楽に走れるようです」
(取材・文:佐々木祥恵)