3月21日、
オーストラリアを代表するレースでもある
ゴールデンスリッパーを含む5つのG1レースが、コ
ロナウイルスの影響で無観客開催となったローズヒル競馬場で行われた。
オーストラリア4大レースの一つ、G1・
ゴールデンスリッパー(芝・1200m)を優勝したのは一番人気に支持されていた
ファーナン。管理するゲイ・
ウォーターハウス調教師得意の積極的な逃げから、直線では馬場の真ん中へ進路を取り力強く伸びて1着でゴール板を駆け抜けた。鞍上はヒュー・ボウマン騎手、
オーストラリアの名牝ウィンクスの鞍上として知られる同騎手は、これが
ゴールデンスリッパー初勝利となった。
二番人気に支持されていた
ロードカナロア産駒のタガロアは直線伸び切れず4着まで。
G1・ローズヒルギニーズ(芝・2000m)では、昨年の
コックスプレートで
リスグラシューの2着となったキャステルベッキオが見事に復活V。
G1・ランヴェットS(芝・2000m)は、最後の直線では英国馬アデイブと
ベリーエレガントの一騎打ちとなったが、前走の英チャンピオンSで日本馬
ディアドラにも先着したアデイブに軍配が上がった。同馬の最終目標は
クイーンエリザベスS、順調にいけば日本から遠征中の
ダノンプレミアムと激突する。
また、G1・ジョージ
レイダーS(芝・1500m)では
ドリームフォースが、G1・ザ・ギャラクシー(芝・1100m)ではア
イアムエキサイテッドがそれぞれ優勝した。
(取材・文:川上鉱介)