「
阪神大賞典・G2」(22日、阪神)
大一番へ、好発進を決めた。長丁場の一戦で
ユーキャンスマイルが重賞3勝目を手にした。
大きく出遅れた1番人気馬
キセキが途中でまくろうとも、全く動じない。後方のインで折り合い、自分のリズムを守った。勝負どころからポジションを挙げ、直線は
タイセイトレイルと
キセキの間を割って抜け出す。ゴール板を先頭で駆け抜けると、無観客のスタンドに岩田康の雄叫びが響いた。「
キセキが来ても慌てず、3000メートルなのでリズム重視で。(直線で)
キセキの後ろが取れたのが勝因だと思う」と振り返る。18年
つばき賞(京都)以来、約2年ぶりとなった右回りでの勝利に「ささる面もマシだったし、馬体がしっかりとした」と成長を感じ取っていた。
当初は
金鯱賞で始動する予定だったが、態勢が整わないことを理由にスライドした。「1週延ばした分、しっかり調教できたのもある。きょうはプラス12キロ。このひと叩きで次は変わってくる」。同レース3勝目となった友道師は良化途上で勝ち切った点を評価する。
次の
ターゲットは
天皇賞・春(5月3日・京都)。トレーナーは「長距離ならチャンスがある」ときっぱり。主戦も「この勝利で大きな目標に近づいたと思う」と、5着に敗れた19年のリベンジを誓う。友道師&岩田康のタッグで
阪神大賞典から
天皇賞・春を制した08年(
アドマイヤジュピタ)から12年-。その再現を狙う。
提供:デイリースポーツ