JRAのダート路線は
フェブラリーSでひと区切り。それ以来最初の
JRAダート重賞が、この
マーチSとなる。抜けた実績を持つ馬の参戦は少なく、かつハンデ戦であるから、二桁人気馬が馬券圏内に飛び込んでくることもしばしば。大荒れも珍しくない一戦だ。
1.上がりがかかるタフなレース
過去5年の平均上がり3ハロンタイムは37秒9。非常に上がりが掛かることから、バテずにジリジリ脚を使うタイプが活躍しやすい。タフな条件に実績がある馬や、重いダートの地方で好走歴がある馬には注意が必要だろう。
2.馬格のある馬が有利
ここ5年の勝ち馬の馬体重はそれぞれ、572、536、504、510、500kg。2着も過去5年中4頭が500kg超えだ。ただでさえタフなコースで、展開も厳しい流れになることから、馬格があるスタミナタイプが活躍する。18年の1番人気
ハイランドピークは468kgで9着、17年の1番人気
コスモカナディアンは480kgで12着に敗れている。
3.経験豊富なベテランに妙味
阪神開催だった11年を除く過去9年で、キャリアが21〜30戦だった馬は平均8.9番人気で平均着順は7.7着。単・複回収率ともに100%を超えている。また、キャリア31戦以上の馬も2勝をあげており、平均11.2番人気で平均9.5着。対して、キャリア6〜10戦の馬は平均5.0番人気で平均8.7着、キャリア11〜15戦の馬は平均5.4番人気で平均8.0着。
テルペリオンは前走の
仁川Sで、外から終始プレッシャーを受けながらの苦しい立ち回り。一叩きされて行きっぷりは良くなっていたが、息の入らない展開で流れが向かなかった。これまでのタフな条件での実績を考えると、中山は問題なくこなせそう。スムーズなら巻き返せて良いだろう。