29日に中山競馬場で行われる
マーチS(4歳上・GIII・ダート1800m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、阪神競馬場で代替開催された2011年はデータの集計対象外とした。
過去10年で最多となる4回の馬券絡みが
キングカメハメハ。3回で
シンボリクリスエス、
ブライアンズタイムが続き、2回が
カネヒキリ、
ワイルドラッシュ、
ウォーエンブレムとなっている。
ハーツクライ産駒は「0-0-1-5」。昨年は3人気に支持された
ロードゴラッソが掲示板外の6着。15年にも
マスクトヒーロー(1人気3着)と
ベルゲンクライ(3人気5着)が人気を下回る着順に終わっており、少し物足りない結果になっていることは否めないだろう。今年は
スワーヴアラミスと
タイムフライヤーの2頭が出走予定。どちらも上位人気と目されるだけに、改めて真価を問われそうだ。
初出走となる
ディープスカイ産駒の
クリンチャーはトップハンデを担う。前走
仁川Sは初めてのダート戦ながら上がり最速となる末脚を駆使して2着に好走。また、母の
父ブライアンズタイムは13年
グランドシチー(
父キングカメハメハ)、09年
エスポワールシチー(
父ゴールドアリュール)、と2頭の勝ち馬を出している。
同じく初出走となる
アイルハヴアナザー産駒の
メイショウワザシも上位人気と目される。前走
総武S組は「2-4-0-15」で、該当馬が出走した5年のうち4年で連対馬を出している主要な臨戦過程だ。同産駒は中山ダート1800mで最も勝ち星を挙げているだけに重賞制覇のチャンスも十分だろう。
シンボリクリスエス産駒は「3-0-0-7」。昨年、
サトノティターンが8人気の低評価を覆す走りで快勝しているほか、14年
ソロル、12年
サイレントメロディ、と3頭の勝ち馬を出す活躍ぶり。今年は特別登録した
テーオーフォースが除外対象なので、繰り上がりで出走が叶った際には注目しておきたい。