「
ドロッポロードと似た雰囲気のある馬だね」。こう語るのは
日経賞に
サンアップルトンを出走させる中野栄治調教師(66)=美浦=だ。記者はその馬名を聞いてもピンとこなかったので調べてみた。
ドロッポロードは中野師が主戦を努めて13戦6勝。同世代には
オペックホースや
モンテプリンスなどがいる。80年ダービーでは27頭立てで20着に敗れたが、夏を越してから急成長。秋に
クモハタ記念を制し、そこから
金杯と
東京新聞杯を勝って3連勝を達成した。
サンアップルトンも3歳秋から成績が上昇した。昨夏の新潟で1勝クラスを勝ち、その後は1、2、1着。
サンシャインSは後方から鮮やかな差し切りVを決めた。「スローペースでも我慢は利くし、最後にはいい脚を使える。そういうところも
ドロッポロードと似ている。重賞でも展開が向けばチャンスはあると思う」と期待を寄せる。
ドロッポロードは残念ながら故障のため、
東京新聞杯を最後に引退した。
サンアップルトンには何とか大きな舞台まで進んでほしい。トレーナーの熱い思いに応えて、重賞初挑戦でタイトル奪取を狙う。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ