「
高松宮記念・G1」(29日、中京)
決戦の日が待ち遠しい。
アイラブテーラーを送り出す中西浩一オーナー(73)が26日、G1初挑戦に臨む愛馬への思いを語った。馬は「先週で仕上がっている」(河内師)ため最終追い切りを行わなかったが、ここに向けて態勢は万全。連対率100%を誇る快速娘が一発を狙っている。
待ちに待った大舞台。オーナーである株式会社オンリーの中西浩一会長が、
アイラブテーラーにエールを送った。「勝つ、負けるは時の運。でも、頑張ってほしいです」。馬主歴30年目。初めてのJRA・G1参戦へ、心躍らせている。
アイラブと出会ったのは17年北海道サマーセールだった。購入の決め手は「
インスピレーションかな(笑)」。交流G3を勝つなど活躍していた
アイアンテーラー(栗東・飯田雄)が昨年5月、放牧中に事故死したこともあり、「(アイラブが)その代わりを務めるように走ってくれた」と力走一つ一つを思い起こし、目を細める。
ビジネスウエアの製造販売を手掛ける同社らしく、G1出走を記念して勝負服カラーのネクタイとスカーフを作り、ファンへ抽選でプレゼントした。多くのファンが緑、紫縦縞を胸に添え、競馬場で応援してくれることを願っての企画だったが…今週も残念ながら無観客競馬。「当選された方が、それを自宅で締めて競馬を見る姿を想像しておきます」。愛馬へのアツい声援を信じている。
「今回は強い馬がいっぱいいますからね。ただ、一生懸命に、一目散に走ってくれる馬なので」。一目散の結果が優勝であれば最高だろう。「そうなったらスーツをバラまきますよ!」と次なる企画をブチ上げたオーナー。週末が楽しみだ。
提供:デイリースポーツ