29日に行われる
高松宮記念(4歳上・GI)の舞台となる中京芝1200m。このコースについて解説していく。
かつての中京競馬場は典型的なローカル小回りコースだったが、改修工事が行われ、2012年3月に
リニューアルオープンした。この改修により、一周距離1705.9m・ゴール前直線412.5mにサイズアップ。直線に急坂も設けられ、四大場に遜色ないコースへと生まれ変わっている。なお、左回りである点は改修前から変わっていない。
芝1200mは向正面直線半ばからのスタート。スタートから100mほど緩やかに上った後、そこからは長い下りに転じる。残り340m地点から100mほどで高低差2mの急坂が待ち構えている。勾配2.0%は中山に次ぐキツさだ。急坂を超えたラスト240mはほぼ平坦となっている。前述の通り、ゴール前直線は412.5m。
2012年に
カレンチャンが1.10.3で優勝しているように、コース改修直後はとにかく時計が掛かり、差しが決まりやすいという傾向が顕著だった。しかし、年々その傾向は変化し、2016年には
ビッグアーサーが1.06.7というタイムを叩き出している。2016年は
イレギュラーだと思われるが、
2018年の勝ち時計は1.08.5で、4コーナー6番手だった3頭で決着したように、改修直後よりも馬場が軽くなっていることは間違いないだろう。
高松宮記念は例年は2回中京の6日目に行われるが、今年は1回中京の8日目となる。例年は、
高松宮記念の週からBコースに替わるが、1回中京は前4日がAコース、後4日がBコースなので、今年に限ってはBコース4日目ということになる。また、先週は中山・阪神での3日間開催となっており、1週空いている点にも注意が必要だ。2週前の中京は雨での開催ということもあり時計を要していた。この2週間で、どの程度の傾向変化があるのかは、レースを見てしっかりと見極めたい。