1994年に創設されたハンデ戦のダート重賞で、以来、2011年を除き現在に至るまで中山競馬場ダート1800mコースで行われている。6月に
大井競馬場で行われる
帝王賞を頂点とする上半期ダート中距離路線の
ステップレースだ。
仕切り直しの1戦となったが、重賞初挑戦ながら57キロを背負うことになった◎
スワーヴアラミス。ダート戦に限れば11戦して5勝2着4回3着2回。まだゲートには全幅の信頼を置きづらいものの、昨年夏の
ワールドオールスタージョッキーズで
M.ミシェル騎手に導かれてから開眼したようにクラスをあげてきた。本馬の全弟
デッドアヘッドも全3勝をダートであげているが、母はカナダの芝マイル重賞を2勝。適度に水分を含んだ馬場はこの馬に味方してくれそうだ。
相手筆頭は○
クリンチャー。もともと時計がかかる芝コースを得意としていた馬だが、
ディープスカイの仔らしく前走の
仁川Sでダート競馬にもめどを立てた。混戦に強いタイプで、狭いところを割って出てきた脚はさすが芝GII勝ち馬。一枚上の決め手を見せた。
なかなか順調に使い込めない▲
ワイルドカードだがデビューから3連勝、そして、昨年秋からは準オープン特別、リステッドを連勝して重賞初挑戦の舞台を迎えることになった。父はブ
リーダーズCジュヴェ
ナイル、
ケンタッキーダービーを制した名馬で、母の弟妹には米G1
バレリーナH勝ち馬ハーモニーロッジ含め、米重賞勝ち馬4頭という名血で、祖母に米重賞勝ち馬。一線級とは初顔合わせになるが、
ベテルギウスSでは
スマハマを力でねじ伏せている。
ダート転向後、5戦して勝ち鞍はないもののすべてのレースで勝ち馬から1秒以内にゴールしている△
タイムフライヤーも差は感じさせない。末脚に磨きがかけられてきた△
コマビショウと、展開が味方してくれそうな△
ナムラアラシ、△
テーオーフォースの食い込みにも注意したい。