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リリーピュアハートなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2020年04月02日(木) 14時15分
 先週の金曜日から週末は雨が降り、月曜日から水曜日の午前中までは曇りや晴れといった天気だった栗東。水曜日の調教が終了する時刻になると雨が降り出し、その夕方には本降り。そこから長い時間、かなりの降水量があった。

 2日の木曜日はこの影響を大きく受けるかと思ったが、調教開始前に雨が止んでいたこともあり、ウッドチップ馬場はぐちゃぐちゃというほどの影響は受けていない。ただ、坂路はチップが細かくなっていることもあり、それが影響して力のいる馬場になっていた印象はある。

【坂路/4F51.9秒】
 4月1日。一番時計は北出成人厩舎が併せ馬(相手はヒロシゲゴールド)でマークしたサクセスエナジーの4F50.5秒。3F目に11.8秒をマークするラップだったが、4F目が12.9秒。1.1秒も失速したことを考えると、馬場状態は先週よりも時計を要したのかも知れない。これは先週末の雨の影響が残っていたものではないかと考えられる。

 ただ、4F目に11秒台をマークした頭数は5頭。前半をゆっくり進めば最後はしっかり伸びているだけに、極端に時計を要する馬場というわけではない。

 4月2日。一番時計はメディクス(栗東・渡辺薫彦厩舎)の4F51.7秒。これは1回目のハローが終了した時間帯に追い切られたものだったが、馬の少ない頃。ただ、前半から少し行きたがるようなところもあり、2F目12.4秒、3F目12.3秒と速いラップを踏んでいた。4F目が13.3秒。極端に失速したわけではないが、馬場が影響して1秒減速したと考えてよいだろう。

 先週の馬場差は『-0.3秒』。1日は先週末の雨の影響が残った印象があり、基準に近い時計の出方。よって、馬場差は『+0.1秒』で記録。2日に関しては前夜の雨が影響しているので、時計を要する状態。馬場差は『+0.3秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 4月1日。先週は馬場が乾いた影響で時計を要する状態だと記したが、先週末に雨が降った影響で下地にはたっぷり水分があるのだろうか、時計は出やすくなった印象。ただ、ゴール前ではのめる姿を見せる馬もいて、やはり表面の馬場状態も決して良好というわけでないのかも知れない。

 そんな中で取り上げておきたい1頭。グランドロワはバカラとの併せ馬に先行して最後は楽々と先着。ゴール前は重心の低いフットワークで抜群の脚捌き。雨馬場に実績がある馬だけに、このような馬場が向いたのかも知れないが、調子が良いことも確か。

 4月2日。雨の影響を受けると思われたが、時計を見ると前日とさほど変わりはない。そこで今週もいい動きを見せてくれたなあと思ったのが、忘れな草賞(4月12日・阪神芝2000m)の出走を予定しているリリーピュアハート(栗東・藤原英昭厩舎)。

 福永祐一騎手が跨って、フィアレスハートを追いかける展開だったが、少し速めのラップで前半を進めて、後半は更に加速。最後の直線は内から前に追いついて、同入でのゴール。時計は6F82.0〜5F67.4〜4F52.9〜3F39.1〜1F12.0秒と速く、内容としては十分だろう。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。項の最初にも記したように先週末の雨の影響で少し時計が出やすくなった1日。2日もその傾向に変わりはなかったので、両日とも馬場差は『-0.7秒』で馬場差を記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は1日の追い切りは併せ馬2組だったが、2日は雨が降った影響もあり、芝を利用する厩舎が多かった。1日の馬場差は先週と変わりない『±0.0秒』で記録したが、2日は雨の影響で重たい馬場。よって『+1.0秒』で記録している。

 今週のポリトラック馬場での追い切りは2日が雨の影響を受けて追い切りが多かった。1日の馬場差は先週と変わらない『±0.0秒』でよいが、2日は雨の影響でグリップがよく効く馬場。よって『-0.5秒』で馬場差を記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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