「
桜花賞・G1」(12日、阪神)
力強い脚さばきが目を引いた。
阪神JF覇者
レシステンシアが2日、栗東坂路を余力十分に登坂。桜冠奪取に向けて好気配を漂わせた。前哨戦の
チューリップ賞こそ3着に敗れたものの、陣営に悲観の色はない。本番では改めて速力の高さを見せつけるのみだ。
2歳女王
レシステンシアが、栗東坂路で1週前リハを展開。抑えを利かせながら4F56秒0-40秒8-13秒0を計時した。先週、同坂路で4F51秒7-37秒0-11秒7を刻んでいることに加え、タフな馬場状態だったこともあって、オーバーワークを避ける形。それでも、フットワークは弾力性に富み、重心のブレもまったくない。さすが、と言える登坂だった。
「時計のかかる馬場だったので56秒になりましたが、動きはすごく良かったです。それに力強くなっていますね。上手に走ってくれていました」。またがった
武豊は、身体能力の高さとメンタル面の充実を改めて感じることができた様子。手綱を握るのは、快勝したデビュー戦以来。2歳女王となったパートナーの背中は、やはり特別だったということだろう。
チューリップ賞(3着)でデビューからの連勝は3で止まり、本番に向け課題も見つかった。ただ、修正すべき点が前哨戦の段階で見つかったことは、
ポジティブに捉えていい。松下師は「
テンションは上がっていませんし、操縦性も良くなってきています。ここ2走を見てみると、後ろに脚を使わせながらというのがいい」と理想の形を描く。レコードを記録して制圧した
阪神JF。あの
スタイルに立ち返って桜冠を狙う。
提供:デイリースポーツ