「
大阪杯・G1」(5日、阪神)
先週の
高松宮記念では、
モズスーパーフレアに騎乗した24歳の
松若風馬(栗東・音無)がG1初制覇。今週も若手ジョッキーに注目だ。
カデナとコンビを組むデビュー6年目の
鮫島克駿騎手(23)=栗東・浅見=は、今回が3度目のG1騎乗。自身のJRA重賞初Vを決めたパートナーと挑む大舞台で奮戦を誓った。
思い入れの強い相棒とG1獲りに挑む。鮫島駿は、父が佐賀の雄・
鮫島克也なら、兄はJRAの
鮫島良太。克駿がジョッキーに憧れるのも自然な流れだった。「乗馬を始めたのが小倉競馬場のスポーツ少年団。小学5年生から中学2年生まで、週末は小倉に住む祖母に車で送り迎えをしてもらっていました」。だからこそ第二の故郷で味わう
カデナの
小倉大賞典制覇は格別だった。
開催の最終週で荒れた馬場状態を計算した巧みなリード。JRA重賞騎乗44回目にして、初めてゴール板を先頭で駆け抜けた。「昨年は小倉で落馬負傷して、悔しい思いもしました。レース当日は家族も来ていたので、勝てたのはうれしかったですね」と笑顔で振り返る。
カデナにとっては17年
弥生賞以来、久々の勝利。見事な復活劇だった。「前走は馬を鼓舞する感じで乗りました。最後はまだ余裕があったし、本来の走りを取り戻したと思う」。今回は相手関係が強化され、舞台も平たん小回りから坂のあるコースに変わる。「坂のある中山で重賞を勝っているし、楽しみの方が大きい。馬も僕自身も自信を持って挑める。オーナーや先生に感謝しています」と声を弾ませた。
伸び盛りの23歳だ。「ひとつ上の(松若)風馬先輩が、G1を勝って刺激になりました。僕たちが上の先輩に食らいついて、いずれは追い越していけるように頑張ります」。3度目のG1騎乗。大舞台で夢をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ