4月5日に阪神競馬場で行われる
大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)について枠順・馬番別に検証していく。なお、GIIかつ別定戦として行われた2010〜2016年もデータの集計対象とした。
過去10年、馬番別では最多となる4回の馬券絡みが3番、7番、8番。3回で4番、5番、6番が続き、2回が2番、11番、13番、15番となっている。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 0-0-0-11 複勝率0.0% 複勝回収率0%
2枠 0-0-2-10 複勝率16.7% 複勝回収率40%
3枠 2-4-1-9 複勝率43.8% 複勝回収率131%
4枠 2-1-2-11 複勝率31.3% 複勝回収率40%
5枠 1-3-1-13 複勝率27.8% 複勝回収率62%
6枠 0-1-1-17 複勝率10.5% 複勝回収率15%
7枠 2-1-1-15 複勝率21.1% 複勝回収率71%
8枠 3-0-2-14 複勝率26.3% 複勝回収率59%
【GI昇格後】
1枠 0-0-0-4 複勝率0.0% 複勝回収率0%
2枠 0-0-1-3 複勝率25.0% 複勝回収率80%
3枠 1-2-0-3 複勝率50.0% 複勝回収率173%
4枠 1-1-1-3 複勝率50.0% 複勝回収率71%
5枠 0-0-0-6 複勝率0.0% 複勝回収率0%
6枠 0-0-0-6 複勝率0.0% 複勝回収率0%
7枠 0-0-0-6 複勝率0.0% 複勝回収率0%
8枠 1-0-1-4 複勝率33.3% 複勝回収率71%
まず、3・4枠が出色の好走率を記録しており、GIに昇格した2017年以降は毎年馬券に絡む活躍をみせている。今年は人気の
ブラストワンピース1頭となったが、特に3枠から好走した3頭は、19年
アルアイン(9人気1着)、18年
ペルシアンナイト(6人気2着)、17年
ステファノス(7人気2着)、と6人気以下の伏兵ばかり。
また、外目の枠順が以前よりも苦戦する様子は数字からも伝わり、昨年も
ブラストワンピース(5枠7番・1人気6着)や
ペルシアンナイト(7枠11番・3人気11着)が人気に応えられなかった。なお、8枠から勝利した18年
スワーヴリチャードは向正面で捲り切った
M.デムーロ騎手の戦法が奏功している。
最後に、連対例のない1・2枠は出走頭数の関係で母数自体が少なく、19年
マカヒキ(1枠1番・10人気4着)、18年
ヤマカツエース(2枠3番・10人気4着)など、二桁人気馬の惜しい競馬も続くだけに見限りは早計かもしれない。