「
ダービー卿CT・G3」(4日、中山)
鮮やかな復活劇だ。4番人気の
クルーガーが直線で力強く抜け出し、16年4月のマイラーズC以来となる重賞2勝目を挙げた。3年11カ月11日ぶりの重賞Vは、歴代4位(84年の
グレード制導入以降)となる重賞の勝利間隔となった。
とても8歳馬とは思えない。道中は内々の5、6番手から進んだ
クルーガーは、直線手前で早めに先頭に立った
ストーミーシーを目標に一気にスパート。並ぶ間もなくかわすと、最後は後続に2馬身差をつけてフィニッシュ。文句なしの勝ちっぷりで、久々に重賞タイトルを奪取した。
初コンビを組んだ
石橋脩は、「返し馬の時から背中がいいと思っていました。直線での末脚は素晴らしいものでした」と、年齢を感じさせないパフォーマンスに感心する。このレースの連覇を達成した高野師も、「好枠だったし、ジョッキーがうまく乗ってくれました。8歳ですけど、普段から若さを感じさせる」と待ちに待った白星に笑顔が満開だ。
今後に関しては、「どうしましょうか。このレースに全力投球だったので」とトレーナーが語るように、次走を含めて全く白紙。「まずはレースのダメージがないか、しっかりチェックしたい」と語るにとどめた。
提供:デイリースポーツ