チューリップ賞と
桜花賞をどちらも勝利したのは、過去10年で14年の
ハープスターしかおらず、阪神JFと
桜花賞をいずれも制した馬となると10年の
アパパネまで遡る。同コースで行われるレースであり、そして王道路線としての繋がりは確かにありながらも、「いずれも勝つ」となると非常にハードルが高い。
1.キャリア3〜4戦の馬
過去10年で、それまでのキャリアが3〜4戦だった馬は[7-7-7-43]で複勝率32.8%と非常に優秀なのに対し、キャリア5〜6戦の馬は[3-3-3-74]で複勝率10.8%、7戦以上だと[0-0-0-27]。キャリア豊富な馬は苦戦する。
2.牡馬混合戦での好走経験が活きる
昨年の勝ち馬
グランアレグリアはそれ以前に
サウジアラビアRCを、一昨年の勝ち馬
アーモンドアイは
シンザン記念を制していた。他にも、17年の勝ち馬
レーヌミノルは小倉2歳S、14年の勝ち馬
ハープスターは
新潟2歳Sを勝っており、16年の勝ち馬
ジュエラーは
シンザン記念で2着、15年の勝ち馬
レッツゴードンキは
札幌2歳Sで3着の実績があった。ここ6年の勝ち馬はいずれも牡馬相手の重賞で好走してきている。
3.前哨戦で敗れて人気を落とす馬に注目
昨年の
グランアレグリアは2番人気での勝利だったが、前走の
朝日杯FSでは単勝1.5倍の断然人気(3着)だった。また17年の
レーヌミノルは8番人気での勝利だったが、前走
フィリーズレビューでは単勝1.8倍の断然人気(2着)に支持されていた。
ジュエラーと
レッツゴードンキも前哨戦で敗れ、人気を落とした本番で巻き返した。
クラヴァシュドールは
チューリップ賞でハナ差2着。前哨戦としては上々の走りだったと言えるだろう。
サウジアラビアRCで
サリオスに食い下がって2着した実績があるように、牝馬同士なら能力が上位なのは確かで、前走を経て気配も上向いている。やや人気を落としそうな今回こそが絶好の狙い目だ。