地方競馬の短期免許で来日し、30勝を挙げて外国騎手の短期免許での最多勝記録を更新したフランスの
ミカエル・ミシェル騎手。ビザの有効期限内の4月一杯は日本に滞在し、行動を抑制しつつも日本の生活を楽しもうと考えていたが、一部報道の通り、急遽フランスへ帰国することを決めた。
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ミカエル・ミシェル騎手】
「とても残念なんですが、予定を変更して帰国することになりました。コ
ロナウイルスの影響で各国間の移動が制限されつつありますが、フランス政府も海外在住のフランス人に対し帰国を勧めています。私の母も私のことをとても心配しています。先日、航空会社から連絡を頂いて、今週のフライトを最後に、日本からの出発便が当面の間無くなりますと言われました。それに乗れないといつ帰国できるかわかりませんので、急遽帰ることにしたんです。
帰国しても競馬はやっていません。ロックダウン状態で家から出ることが殆どできないので、騎手としてのトレーニングが十分にできるのかなど、不安もあります。でも、日本語の勉強は、先生とスカイプをつなげて教わることができます。
早く解決すれば夏には戻ってきたいですし、
JRA騎手免許の秋の一次試験と、来年の二次試験を受けたいと思っています。その間の3ヶ月、
地方競馬の短期免許での騎乗も、予定通りできたらいいなと願っています。
私の大切な日本のファンの皆さま、こうして皆さまにお会いできなくなるのはとても悲しいです。世界的に困難な状況ですが、私たち一人一人が我慢して行動を抑制すれば、絶対に克服できると思います。私は必ず日本に帰って来ます。皆さまが競馬場に戻ってきて、その中で競馬ができる日を夢見ています」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)