NHKマイルCの
トライアル。
桜花賞と同じ週なので牝馬の上位陣は不在になるのが通例で、牡馬のマイラーもトップクラスは翌週の
皐月賞にチャレンジすることが多い。さらには一昨年から
アーリントンCが翌週に移動してきたので、そちらにもメンバーが流れる。よって、抜けた馬のいない混戦になりがちで、波乱の決着になることも多い一戦だ。
1.馬格が必要
阪神開催だった11年を除く過去9年の勝ち馬で、最も馬体重が軽かったのは12年の
カレンブラックヒルで466kg。また、9頭中6頭は480kg以上だった。馬体重459kg以下の馬は、[0-1-4-38]で複勝率11.6%と苦戦傾向にある。
2.前走オープン組が中心
過去9年、前走がオープンクラスだった馬が7勝で、前走条件戦だった馬が2勝。また、前走が1勝クラス(500万下)だった馬で1番人気に支持された馬は5頭いるが、人気に応えたのは12年の
カレンブラックヒルだけで、18年の
ケイアイノーテック、17年の
クライムメジャー、16年の
アストラエンブレム、15年の
グランシルクはそれぞれ、2、8、4、2着に終わった。
3.近年は前半のペースが緩い
ここ3年の前後半の3ハロンタイムを見てみると、17年が36.3-35.3、18年が35.2-35.1、昨年は35.9-33.9といずれも後傾ラップになっている。それ以前の6年間では、後傾ラップになったのは1回だけ。近年は前半のペースが緩む傾向にある。
ウイングレイテストは前走の
ファルコンSで6着。休み明けで、かつ内が伸びない馬場状態での最内枠と条件が厳しかった。一叩きされて気配は上向いており、実績のあるマイルに距離延長するここなら巻き返しを期待できるだろう。