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東京スプリント・Jpn3」(8日、大井)
コパノキッキングと自身重賞3勝目を狙った藤田菜七子(22)=美浦・根本=は、悔しい5着に終わった。昨年10月の
東京盃、同12月のカペラSを制した同馬とのコンビで、単勝1・5倍の圧倒的1番人気に支持されたが、応えることはできなかった。
またしても復帰星を挙げることはできなかった。藤田菜七子と
コパノキッキングはゲートを勢い良く飛び出し、積極的なレース。逃げる
ジャスティンを2番手で追走したが、最終4角を回って明らかに伸びを欠いて5着。「自分のやりたい競馬はできたが、結果がついてこなかった」と肩を落とした。
キッキングとは昨年12月、カペラSで女性騎手として初のJRA重賞を制して以来のコンビ再結成。しかし、1馬身差の2着に敗れた昨年のリベンジを果たせなかった。「最後に脚がなくなった原因は分からない。
テンションが上がり過ぎたり、闘争心がないという問題はなかった」と首をかしげる。
2月15日の小倉5Rで落馬。左鎖骨を骨折し、入院生活を余儀なくされたあと、3月20日の中山から実戦復帰。そこから31鞍目の騎乗だったが、勝ち星には届かなかった。「馬の状態は悪くなさそうだったが、かみ合わなかった」。悔しい敗戦を糧に、菜七子は次の戦いを見据えた。
提供:デイリースポーツ