9日午前、成田空港から母国フランスへの帰国の途についた
ミカエル・ミシェル騎手。この日の便を逃すと次の便の予定が無いということで、急遽の帰国となった。その時間帯の成田空港は人影もまばらで、掲示板を見るとそのパリ便以外は欠航の赤文字が並んでおり、今が異常事態のさなかであることを実感する。
この日の帰国予定について、前日彼女は自身のSNSで「緊急事態宣言が出ていますので、安全なご自宅に留まって下さい。空港にお別れしに来ることのないようお願いします」と呼びかけていた。報道数社のほかはファンの姿などもない中、日本でお世話になった方々とのしばしの別れを惜しんだ。
【
ミカエル・ミシェル騎手】
「このような形で帰国するのは本当に残念です。本来なら、ファンの皆さまにお会いしてお礼が言いたかったですが、私のSNSでの呼びかけでご自宅に留まって下さったのなら嬉しいです。日本の皆さまのこうした節度のあるところがとても好きです。ありがとうございます。
帰国後のことですが、今なじみの調教師さんに連絡を取って、馬の世話のお手伝いができないか考えているところです。調教などに乗れたらと思っていますが、行動制限が厳しいので、どこまで可能かはまだわかりません。
早くこの状況が収束してくれることを願ってやみません。夏とか秋に日本に戻ってこられたらと思っています。必ず帰ってきますので、待っていて下さい」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)