開幕週2日め、16日(木)の注目レースは第7競走「鳥待ち月特別」(3歳条件1〜4-1組、1200m。発走18時20分)だ。7頭立てながらいずれもスピード自慢の好素材が顔を揃えた。その内容次第では、勝ち馬はじめ上位入線馬が春季の短距離重賞「北海道スプリントカップJpnIII/1200m」や、地方競馬スーパースプリントシリーズ(SSS)2020の「グランシャリオ門別スプリントH2/1000m」に駒を進めるなどの可能性も出てきそうだ。

　中でも期待を集めそうなのが、昨季2歳牝馬戦線、スプリント路線をその快足で引っ張ったアザワクだ。

　カレンブラックヒルの初年度産駒として門別デビュー。JRA函館2歳S(芝1200m、12着)にも駒を進め、牝馬ダートグレード競走の「エーデルワイス賞JpnIII/1200m」では後にNARグランプリ2歳最優秀牝馬に選定されたコーラルツッキーの0秒1差2着に踏ん張ってみせた。

　前走「兵庫ジュニアグランプリJpnII/園田1400m」は、初の関西への長距離遠征だったうえ痛恨の立ち遅れも響き6着止まりだったものの、そこから5ヵ月近い“冬休み”でリフレッシュ。

　一ヵ月前の3月14日から坂路入りすると、一昨日(14日)までにちょうど計50本を消化し、13日の最終追いで12秒5-12秒5-12秒1(3F＝37秒1)を計時するなど、初戦から潜在能力を発揮できる態勢は整っているとみて良さそうだ。輸送もない地元コースなら、持ち前の速力で圧倒するシーンまで期待できるのではないか。

　デビュー当初から、そのスピード能力が高く評価されてきた牝駒アザワク。この3歳初戦で、他を圧するような走りを見せるようなら、先々古馬に交じっての活躍も見込まれることになるだろう。ぜひ、その今季初戦にご注目いただきたい。

(文：ひだか応援隊)