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【皐月賞】東の横綱サリオス 盤石 迫力満点の動きに陣営「いい追い切りできた」

デイリースポーツ
  • 2020年04月16日(木) 06時15分
 「皐月賞・G1」(19日、中山)

 朝日杯FSの覇者サリオスが15日、盤石の仕上がりをアピールした。美浦Wでの3頭併せで力感にあふれた動きを見せ、さらにスケールアップした姿を印象づけた。陣営は初距離&初コースも問題なしを改めて強調。無傷4連勝でのクラシック初戴冠へ、その勢いは止まる気配がない。

 雄大な馬体を揺らしながら馬場入りしたサリオスは、石橋脩(本番はレーン)を背に美浦Wへ。3馬身前を進むカフェキング(3歳未出走)、ストロングレヴィル(6歳2勝クラス)を見ながら発進した。向正面の折り合いをスムーズにつけ、直線は最内へ。余裕十分の手応えで馬体を並べると、パワフルな走りで3頭横並びのフィニッシュ。5F68秒2-40秒1-12秒8で最終追いを完了させた。

 当初は木曜に追い切る予定と伝えられていたが、最終的には水曜追いを敢行した。上原助手は「レーン騎手が木曜から騎乗できるという兼ね合いもあったが、1週前追いの後、少し回復に時間がかかったので、馬の状態を最優先して水曜に繰り上げました」と経緯を説明する。「単純に最終追いから競馬までの時間を長く取りたい」。トップ厩舎の確かな策略に基づき迷うことなく決断が下された。

 もちろん、動きに関しては陣営も納得のいくものだった。「直線の反応は良かったし、いい追い切りができたと思っている。鞍上も“先週と比べたら一段階、気持ちが入っていて、体のこなしも特に問題ない”と満足していました」と仕上がりに及第点を与えた。

 2019年の最優秀2歳牡馬の称号こそコントレイルに譲ったものの、こちらも3戦無敗のG1馬だ。「もともと精神面が安定しているが、より貫禄が出てきました。他の馬が暴れるような状況でも、一頭だけ“われ関せず”でドシッとしている。そういうところは磨きがかかりましたね」とさらなる成長を実感する。

 2000メートルの距離と中山は未経験だが、「前走でムーア騎手がコメントした“操縦性が高い”という点が最大の武器。距離延長や競馬場でパフォーマンスを落とすことは考えづらい」と問題なしと見立てた。東の横綱が、ここで世代最強を示す。

提供:デイリースポーツ

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