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皐月賞・G1」(19日、中山)
サトノフラッグが15日、美浦Wで抜群の雰囲気を醸し出していた。
サトノラディウス(4歳3勝クラス)を5Fで2馬身追走し、馬なりのまま最後は馬体を合わせて併入。5F66秒0-37秒2-12秒2の好時計を記録し、切れのある動きを見せた。
中間で3回目となる併せ馬。国枝師は「フットワーク、落ち着きともこちらが望んでいたような感じでした」とうなずく。調整過程についても、「やるたび馬に余裕が出てきた。気持ちの面も追い込まれてないですね」と納得の表情を見せた。
前走は前哨戦の
弥生賞ディープインパクト記念を3連勝でV。4角手前から馬なりでまくり気味に追い上げ、
ホープフルS3着の
ワーケア(2着)、
札幌2歳Sを勝った
ブラックホール(4着)を一蹴した。師は「あの地点から楽に上がって行き、しまいまでしっかり走ってくれた。ほんとに素晴らしいと思ったし、いいところまで行きそうかなとも思いました」と振り返る。前走の勝利で大舞台でもやれる手応えをつかんでいる。
アパパネと
アーモンドアイによる2度の牝馬3冠制覇を含むG1・16勝を記録している国枝師だが、牡馬クラシックとは縁がなく、これまで18年ダービーの
コズミックフォースの3着が最高成績。「なかなかこのような機会はないですし、このチャンスをものにしたいです」と意気込む。無敗のG1馬2頭だけではない。王道路線を歩んできた素質馬が、その強さを見せる。
提供:デイリースポーツ