「
皐月賞・G1」(19日、中山)
ダミアン・レーン騎手(26)=豪州=が、世界に影を落とすコ
ロナ禍のなか、決意の来日を果たした。2019年、数々の神騎乗で日本のファンを魅了した天才は、
サリオスとのコンビで牡馬1冠目を狙い撃つ。
19年、大旋風を巻き起こしたレーンが再び日本に襲来。
サリオスとのコンビで牡馬クラシック1冠目に挑む。「新馬戦でポテンシャルの高さは十分に感じることができた。この1年でどこまで成長し、どこまで強くなっているか、楽しみですね」と決戦を心待ちにしている。
メールドグラースで制した
新潟大賞典を皮切りにJRA重賞7勝。JRA・G1もヴィクトリアM(
ノームコア)、
宝塚記念、
有馬記念(いずれも
リスグラシュー)と3勝を挙げるなど、“豪州の天才”は日本のファンにとって、ルメールやM・デムーロ以上に頼もしい存在となったと言っても過言ではない。「馬にとって一生に一度のチャレンジであり、そのレースに騎乗する私も一生に一度だけ、という意気込みで挑んでいます」と並々ならぬ決意で臨む。
新型コ
ロナウイルス感染拡大により、世界が暗雲にのまれている状況下。そんななか、あえて海を渡った。「昨年、日本で騎乗したあと、翌年も日本での騎乗を希望していました。世界中が大変な状況だが、今や
オーストラリア、日本も含めて安全なところはないと考えれば、リスクはどこにいても同じ。JRAと日本のホースマンたちの努力によって競馬が開催されていることは知っていたし、世界でもトップクラスの日本馬に騎乗したいという思いは変わらなかった」と心境を語る。
「競馬に乗れる喜びを感じて騎乗し、少しでも明るい話題を届けたい」。どんな手綱さばきで魅せてくれるのか、興味は尽きない。
提供:デイリースポーツ