4月19日に行われる
皐月賞(3歳・牡牝・GI)の舞台となる中山芝2000m。このコースについて解説していく。
なお、中山競馬場の芝コースは内回りと外回りがあるが、芝2000mは内回りを使用する。
中山競馬の1周距離は内回りが1667.1m、外回りが1839.7m。その特徴は全体の高低差で、5.3mは日本最大となる。また四大場でありながら、ゴール前直線が310mしかない点はしっかり頭に入れておきたい。
芝2000mはホームストレッチの右端からのスタート。すぐにゴール前直線から1〜2コーナー中間地点まで5.3mの坂を上る。初角までの距離は405mと長く、すぐに急坂を上る形になるため、前半のペースは落ち着きやすい。中山芝2000mは内回りを使用するため1〜2コーナーのカーブはきつめ。2コーナーから向正面にかけて大きく下り、下り切った後は3〜4コーナーまで比較的平坦が続く。ゴール前直線310mは四大場で最も短いが、高低差2.2mの上り坂が待ち受けている。スタート直後とゴール前、二度にわたって急坂を上ることになり、特にまだ体力の付き切っていない3歳馬にとっては非常にタフな舞台設定といえる。
皐月賞は3回中山の8日目に行われる。3回中山は、前2日はAコース、後6日目はBコースを使用。したがって
皐月賞はBコース使用6日目ということになる。また2回中山から数えると連続開催17日目。
とはいえ、良馬場でおこなれた近5年の勝ち時計は近い順に1.58.1、1.57.8、1.57.9、1.58.2とかなり速い。連続開催の最終日で、見た目に芝が荒れていても時計が出るケースが多い点は頭に入れておきたい。
なお、先週は日曜が稍重での開催だったが、土曜の段階ではニュージーランドTが1.33.0が決着するなど、速めの時計が記録されていた。