「
皐月賞・G1」(19日、中山)
展開の鍵を握る存在だ。
若葉S2着の
キメラヴェリテは17日朝、栗東坂路へ。「
リラックスして良かった」と中竹師が満足げに話すように、軽快なリズムで坂を駆け上がった。
事前発表の馬体重は546キロ。前走比で8キロ増だが「皮膚が筋肉にへばりついて
フィットしている。水っぽさが抜けて、いい体つきになった」と指揮官。くっきりと浮き出たアウ
トラインが、確かな上積みを感じさせる。
逃げ宣言?の問いには「もちろん!」ときっぱり。好走パターンは“単騎逃げ”。「普段は全然怖がらないんだけどね。兄の
リアンヴェリテもそう。今思えば、母も長女もそういうタイプだったのかも知れない。もまれると走る気をなくしてしまうんだろうね」。それでも、行き切れば簡単には止まらない。当然、今回もハナを譲る気は毛頭ないだろう。
枠順は7枠14番。「康太は“外が欲しい”と言っていた。少し遅れても挽回が利くからね」。しかも、後入れの偶数枠。「待たされて舞い上がることもないだろうし、良かったかな」と前向きだ。
週末の雨予報も「パワフルな馬だし、道悪になるのはプラス。ガチンコ勝負では厳しい相手。渋るほど可能性が出て来るからね」と歓迎ムード。あとは自分の競馬に徹するのみだ。「そうだね。ハナに行って惨敗するのなら納得がいくから」。乾坤一擲(けんこんいってき)の大一番。前走に続き、再び波乱を巻き起こす。
提供:デイリースポーツ