圧倒的な1番人気に支持された
オジュウチョウサンが、2番手追走から先頭に立ち、そのまま押し切って完勝。5連覇を決めた。JG1は7勝目。同一重賞5勝は歴代最多の記録となった。なお、2番人気
シングンマイケルは最終障害で転倒し、頚椎関節脱臼のため死んだ。
障害の絶対王者は、やはり強かった。盤石の内容で3馬身差の完勝。人馬ともに同一重賞5連覇の偉業を達成した石神は、「すごい。素晴らしい馬です」と誇らしげに胸を張った。
メドウラークが逃げて2番手からの競馬。降りしきる雨で水分をたっぷり含んだ極悪コンディションでも、石神は「コーナーは特に滑りやすいので気をつけた」と慎重に運んだ。最大の難関は、7つ目の大生け垣障害。着地で鼻面が地面に付きそうになるほど前のめりに
バランスを崩したが、危なかったのはそこだけ。残り800メートルからギアを上げて後続との差を一気に広げ、5分超の壮絶なスタミナ戦を制した。
9歳を迎えても、ラ
イバルを寄せ付けない強さを見せる愛馬に和田郎師も、「衰えは感じないし、4年間ずっと力を維持してきたのはすごいこと」と感嘆の声を上げる。今後は未定だが、石神は「これからも負けないと思います」ときっぱり。どこまで連勝を伸ばしていくのか-。絶対王者はさらなる高みへ進化を続ける。
提供:デイリースポーツ