まず、連覇を狙う
フィエールマンをどう見るかがカギか。確かに前走・
有馬記念(4着)は
凱旋門賞帰りを考えれば上々かもしれないが、直行での参戦。調教では行きたがる面を見せており、
菊花賞や
天皇賞(春)は勝っていても、本質は中距離型。
さらに、大外14番枠。昨年のように最終4コーナー先頭で押し切ってしまえば枠自体の不利は軽減できる半面、大外枠で前に壁をつくりにくい状況下で、序盤で引っ掛かる危険性も残っている。年明け初戦の馬の
天皇賞(春)優勝は1941年マルタケまで遡らないといない点は、いかに「鉄砲巧者」とはいえ、気になるデータでもある。
2013年
フェノーメノ(2番人気)以後の優勝馬は1〜4番人気。12年
ビートブラック(14番人気)を最後に伏兵の優勝はない。中距離型が敬遠する近年のレース事情もあり、今年もフルゲート(18頭)に満たず14頭立て。明らかに力不足の馬の台頭も考えにくい。
過去10年の優勝馬の平均馬番は「5.5番」、同最終4コーナーの位置は「3.7番手」。開催2週目で芝の傷みも少なく、定説とはいえ「内枠有利」。16、17年連覇の
キタサンブラックのように「内枠&先行馬」に有利な設定。差すにしても最終4コーナーで好位に押し上げられる機動力は必要になってくる。
ただ、個人的には今年の逃げ候補
スティッフェリオ、
ダンビュライトは内寄りの枠を引けたとはいえ、押し切るまでの力があるかは疑問が残る。近走、スタートに課題を残す
キセキが道中で動くと見れば「内寄り枠の差し馬」が狙い頃か?
確定枠順を見ると1番
モズベッロ、2番
エタリオウ、3番
トーセンカンビーナ。いずれも死んだふり?の差しは狙えるキャラと脚質。人気馬では5番
ミッキースワロー、7番
ユーキャンスマイルも許容馬番。
ちなみに、過去10年では2番人気が5勝、3着2回(着外2回)で1番人気(2勝)以上に活躍。さらに過去10年の優勝馬の前走着順は1着馬5勝、2着馬3勝と「前走連対馬」が強いのも頭の隅に入れておきたい。
(文=スポーツニッポン記者・小田哲也)
ただ今、
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