5月5日に第32回
かしわ記念(4歳上・JpnI・ダ1600m・1着賞金6000万円)が
船橋競馬場で行われる。上半期のダートマイル王決定戦という位置づけで、過去10年のデータから、攻略ポイントを見ていくと次の4点が挙げられる。
(1)堅めだが上位は拮抗
(2)
JRA勢にほぼ絞れる
(3)理想の脚質は好位からの差し
(4)騎手は
武豊とC・ルメール
堅めだが上位は拮抗で、1番人気は〔1.3.4.2〕、2番人気は〔6.0.1.3〕、3番人気は〔2.1.1.6〕。確かに基本的に堅めだが、1番人気は平成22年
エスポワールシチー以来勝っていない。昨年も
ゴールドドリーム(2人気)が、
インティ(1人気)を逆転していたように、有力馬の比較がポイントとなる。
データからは
JRA勢にほぼ絞ってよく、これまで
JRA9勝、2着8回、3着9回。ワン・ツー・スリーがここ10年で5度あり、しかも近3年すべてそれで決まっている。地方勢好走は、2010-12年
フリオーソが2,1,2着、15年
ハッピースプリントが3着、16年
ソルテが2着。いずれも当時南関東超A級クラスであった。今年出走するメンバーが上記の馬たちと比肩するかどうかがポイントだろう。
脚質は好位差しが理想。過去10年、連対20頭の戦法は、逃げ6、先行8、追込1。4角6番手以降からの連対は2017年
コパノリッキー(1着)一例しかない。一方で逃げた馬は近10年11,2,2,2,2,8,2,3,2,6着と惜敗ケースが目立っている。昨年
インティ(3角先頭)も似たパターンで、勝ち切るには好位差しの脚質が理想といえる。
騎手は
武豊&ルメール。大きな癖がないとされる船橋コース千六だが、ベテラン名手・
武豊騎手は、創設2年目1997年制覇(
バトルライン)など過去3勝、さすがの腕をみせている。対してC・
ルメール騎手は一昨年、昨年と
ゴールドドリームで2連覇と、いいフィーリングでここに臨めるだろう。両者の手腕も大きな見どころと言っていい。
出走有力馬で注目したいのは
モズアスコット。馬群の真ん中、厳しい位置からあっという間に突き抜けた
フェブラリーS。ごく素直、客観的に、別次元の強さを感じた。芝ダート・GI制覇は、
アドマイヤドン(
JBCクラシック3勝)以来。馬自身それだけのポテンシャルを持っており、むろん鞍上・ルメールにも信頼感を寄せたい。
サンライズノヴァも侮れない。8勝中、千六で5勝。とりわけ上がり35秒7、究極の切れをみせた
南部杯からは、心身両面いよいよ円熟、完成期の印象を受けた。
父ゴールドアリュール、威風堂々の好馬体で、今回
武豊騎手の手綱にも興味が大きい。
7戦6勝、内GI・4勝の天才型・
ルヴァンスレーヴも楽しみでしかない。一貫道中スムーズな折り合い、GO
サインから一気に弾けるレースぶりで、ダート界の
ディープインパクトといっても誇張ではない。長いブランクを能力でどう相殺するかだが、本来仕上がり早だけに期待は大きい。
(文=日刊競馬・吉川彰彦)
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