「NHKマイルC・G1」(10日、東京)
2歳女王
レシステンシアが卓越したスピードを見せつける。前走の
桜花賞こそ
デアリングタクトの鋭脚に屈したが、決して悲観する内容ではなかった。G1・2勝目に向けて視界は良好だ。
2歳女王
レシステンシアが、G1・2勝目を目指し、3歳マイル王決定戦に挑む。前走の
桜花賞は2着。2番手から押し切りを狙ったが、最後の直線で
デアリングタクトの強襲に屈した。その後は短期放牧を挟み、先月25日に帰厩。「間に合わなければ
オークスも考えていましたが、使えるならこっちの方が条件はいいので。左回りも大丈夫だと思います」と松下師。引き続き得意のマイル戦で、
阪神JF以来の勝利を目指す。
新コンビとなるルメールは、29日に栗東坂路の1週前追い切りで感触を確認。4F53秒2-12秒6(馬なり)。テンからスムーズに折り合い、ラストまでしっかりと伸びた。激戦後でも馬体に張りがあり、気配は上々。鞍上は「動きはすごく良かった。
バランスや息も問題ない。彼女の力を感じることができた」と手応え十分だ。父は
ダイワメジャーで、産駒はレース史上最多の3勝を挙げている。「彼女も
ダイワメジャー産駒っぽい感じ。スタートからスピードを出してくれるね。パワフルなス
トライドで伸びる。ゴールまで頑張るし、一生懸命」。自身が騎乗した16年覇者
メジャーエンブレムなどとの共通点を描きつつ、勝利のイメージを膨らませた。
今回が20年3戦目。師は「先週の段階で492キロ。前回の1週前よりも6キロ減っている。あと1週あるのでいい形でもっていければ」と気を引き締める。牡馬相手も、長距離輸送も初めて。克服すべき課題はあるものの、実績と底力はメンバー屈指。初めての府中で、強敵相手に自らの走りを存分に見せつける。
提供:デイリースポーツ