「
東京湾カップ・S2」(6日、船橋)
開催3日目の11Rで行われ、3番人気の
マンガンが待望の重賞タイトルを勝ち取った。これまで重賞2着3回と勝ち切れなかったが、後方待機から直線で末脚を伸ばし、粘り込みを図る1番人気の
エメリミットをゴール前で首差差し切った。3着には2番人気の
デスティネが食い込んだ。なお、1、2着馬は「第66回
東京ダービー」(6月3日・大井)の優先出走権を獲得した。
2歳秋の
平和賞から小回りコースの重賞で末脚届かず2着3回だった
マンガンが、来月の
東京ダービーを前に初めてのタイトルを奪取した。
向正面入り口では12頭中の10番手。4角も8番手で回り、直線は持ち味の末脚エンジンを全開。ゴール前200メートルでは
エメリミットが完全に抜け出したが、これをきっちり首差だけ差し切った。
「デビューから乗せてもらっている馬で、どこかで一つでも勝たせたいと思っていたので、本当にうれしい。最後の直線は信じて追うだけだった」と山崎誠。先週、4月29日の
羽田盃を同じ川崎所属の
ゴールドホイヤーで制し、本番は同馬に乗る公算が大きいが「次のダービーでも応援してください」とテレビやネットの画面を通じてファンにメッセージを送った。
管理する田島寿師は「今日も悔しい思いか、ハッピーになるか…。おかげさまでハッピーになりました」と愛馬の重賞初制覇にホッとした表情。「6月生まれなので、どんどん充実してきています。騎手は代わると思いますが、みんなで相談しながらダービーを目指します」と大一番へ意欲を燃やしていた。
エメリミット(2着)「正攻法で乗って負けてしまったが、よく頑張ってくれた。馬は成長しており、距離は延びた方がレースがしやすいと思う」(山口達)
デスティネ(3着)「馬場を考えて早く動いたが、結果的にもう少し我慢して、末脚勝負に徹した方が良かったかも。ただ、これからが楽しみな馬です」(
森泰斗)
シナノパワー(4着)「上位馬からは離されたが、悪くなかったし、これから走ってくれそう」(本田重)
ドテライヤツ(5着)「初めての重賞だったが、よく脚を使ってくれたと思う」(今野忠)
サンスクリット(8着)「まだまだ経験が浅いし。このレースを使って良くなってくると思う」(的場文)
アマルインジャズ(9着)「スタートでトモを滑らせた。まだ全体的に緩く、これからの馬でしょう」(矢野貴)
提供:デイリースポーツ