「魁!海外馬券塾」(6日)
日本国内であらゆるスポーツや娯楽施設が実施されていない中、無観客ではあっても開催を続け、売上面でも健闘している日本の競馬は素晴らしい。有事にこれほどまで堅固な産業だったことを、今回の“コ
ロナ禍”で初めて意識した。
香港競馬も日本より早く、2月上旬から無観客で開催して、中止することなく続いている。先月末のクイーンエリザベス2世C当日の売り上げは、昨年を上回ったと発表された。この増加の要因のひとつが外国での売り上げだ。日本での海外競馬の馬券と異なり、香港では外国での発売分も統一プールで計算される。開催がストップしている国が多い中、普段は自国の馬券を買っているファンが、香港の馬券を買ったということだ。
統一プールではないが、日本のG1レースも多くの国で馬券が売られている。週末の楽しみを我慢している外国のファンが、パソコンやスマホで日本の競馬を見て、馬券を買ってくれているのはうれしい限りだ。
日本の競馬情報を、外国語で探すのもなかなか大変だと思う。何か微力でも発信できることはないかと思いを巡らせている。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ