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京都新聞杯・G2」(9日、京都)
メキメキと力をつけてきた若武者が、良血馬とともに重賞初制覇を狙う。ダービー最終便で
シルヴェリオとタッグを組むのは
西村淳也騎手(20)=栗東・フリー。先週終了した福島で11勝を挙げ、開催リーディングに輝いた。勢いに乗って、タイトルをつかみ取る。
現在、通算の勝ち鞍はJRA、地方のJRA交流と合わせて100勝。デビュー3年目の西村淳は、減量の恩恵がなくなるまで、あと1勝に迫ってきた。「これから、という感じ。減量がなくなれば戦いはもっと厳しくなるわけですから」と気を引き締める。
先週終了した福島では11勝を挙げ開催リーディングに輝き、全国では29勝で7位。それでも「いい馬に乗せていただいているにもかかわらず、取りこぼしているレースは多い。そこを何とかしたい思いは強いです」と現状には満足していない。
多くの依頼にしっかりと応えてこそが一流だ。初コンビとなる
シルヴェリオは、異父兄が脚部不安で引退し、未完の大器と言われた
シルバーステート。2週連続で追い切りに騎乗して、コンタクトを取ってきた。「良血馬らしく、背中のいい馬です。先週の追い切り(栗東CW)ではブリンカーを着けましたが、集中していたし、いい動きでした。レースが楽しみですね」と期待は大きい。
先々週のフ
ローラSでは、一つ上の先輩・横山武が
ウインマリリンで重賞初制覇を成し遂げた。「自分も負けないように重賞、そしてG1を勝ちたい」と大いに刺激を受けている。まずは
ファーストタイトル。獲得したその先には人馬にとって、まだ見ぬ頂が待っている。
提供:デイリースポーツ