3連単の配当が2000万円を超えた15年を筆頭に、近年はことごとく波乱の決着となっており、1番人気が制したのは13年の
ヴィルシーナが最後。古馬牝馬のGIとして、
マイルCSや
ジャパンCなどにメンバーが分散しやすい秋の
エリザベス女王杯と比べて濃いメンバー構成となる傾向にはあるが、荒れやすいという特徴は共通している。
1.前走負けた馬が巻き返す
過去10年、前走を勝っていた馬は1勝もしておらず、複勝率も8.1%しかない。対して、前走5着以下だった馬は7勝をあげており複勝率は15.2%。前走で敗れていた馬の巻き返しに要注目。
2.前走の上がりタイムに注目
過去10年、前走の上がり3ハロンタイムが1位だった馬は[1-1-1-22]で複勝率12.0%・複勝回収率30%。対して、6位以下だった馬は[6-5-4-67]で複勝率18.3%・複勝回収率211%。速い上がりを使う内容のレースをしてきたことは、ここで強調材料にはならない。
3.東京実績
昨年11番人気で3着だった
クロコスミアは、それ以前に
府中牝馬Sを制していた。また、一昨年8番人気で1着の
ジュールポレールは前年の同レースで3着しており、15・16年に連覇を成し遂げる
ストレイトガールも14年に同レース3着の実績があった。他にも、17年11番人気で2着の
デンコウアンジュ、13・14年連覇の
ヴィルシーナ、12年の覇者
ホエールキャプチャは東京マイルの重賞勝ち馬だった。
ノームコアは昨年の覇者で、東京マイルのコースレコードホルダー。条件に高い適性があることは言うまでもない。前走の
高松宮記念で大敗を喫したのが気掛かりではあるが、香港以来の休み明け、かつ特殊な重馬場の中で初の1200mと条件が非常に厳しかったのは確か。得意条件に戻るここで変わり身を期待したい。