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広島の乗馬クラブで“第二の馬生”を送るマジェスティハーツ JRA重賞戦線で活躍

デイリースポーツ
  • 2020年05月14日(木) 11時00分
 13年のG2・神戸新聞杯2着など、日本中央競馬会(JRA)のトップクラスで活躍したマジェスティハーツ(セン10歳)を覚えているだろうか。今は広島県廿日市市の「MRC乗馬クラブ広島」で“第二の馬生”を送っている。

 黒光りする鹿毛に、顔には細い流星。がっしりとした筋肉が胸前や尻を覆っている。性格はやんちゃ。インストラクターの三浦祐二さん(51)は「馬房に入ってきたスタッフを蹴ろうとすることもあります。特に食事中は、邪魔をしたら怒りますよ」と苦笑いする。競走馬としての活躍を支えた闘争心の名残がまだあるようだ。

 マジェスティハーツはJRAの競走馬として栗東・松永昌博厩舎に所属。12年9月23日の新馬戦(阪神芝1600メートル)を、武豊騎手(51)とのコンビで鮮やかに制した。春のクラシックには参戦できなかったが、夏を経て本格化。13年神戸新聞杯で2着に入ると、武豊とのコンビ再結成でG1・菊花賞に挑戦。13着に敗れたが、2番人気の支持を集めた。

 その後も14年新潟大賞典、15年中京記念鳴尾記念とG3で2着が3回。タイトル奪取にはわずかに及ばなかったが、長く重賞戦線で活躍を続けた。17年には障害戦に転向。こちらでも5戦1勝、6着以下なしの好成績を残した。

 通算35戦4勝、生涯獲得賞金1億5417万5000円の成績で競走馬を引退。18年7月にMRC乗馬クラブ広島にやってきた。現在は上級者向けの乗馬として、乗馬大会への参加も視野に入れる。クラブのパンフレットの表紙を飾り“広告塔”としても役割を果たしている。未経験者が乗ったりニンジンを与えたりはできないが、馬房での面会程度ならクラブが対応するとのこと。新型コロナウイルスの騒動が収まったら、一口馬主として出資していた方や、馬券でお世話になった方々は“お礼参り”を検討してはいかがだろうか。

 毎年7000頭以上が生産されるサラブレッド。競走馬は6、7歳で古株扱いされ衰えも指摘されるが、馬の寿命は30歳前後とされる。この寿命を全うできる馬はごくわずか。マジェスティハーツのように、幸せな引退後をすごせる競走馬が増えることを願ってやまない。(デイリースポーツ・浅野将之)

 【MRC乗馬クラブ広島】

 ◆住所 広島県廿日市市飯山18-99

 ◆電話 0829・72・0233

 ◆交通 JR宮内串戸駅から無料送迎あり。

 ◆乗馬体験 完全予約制で、対象は小学生以上。乗馬教室の会員も募集している。

 ◆定休日 毎週月曜午後と火曜。

提供:デイリースポーツ

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