「
ヴィクトリアマイル・G1」(17日、東京)
アーモンドアイ、恐るるに足らず-。2019年の
オークス馬
ラヴズオンリーユーが14日、栗東坂路で最終リハ。10日に栗東CWでハードに乗られており、ややソフトな内容だったものの、レース中止となったドバイから帰国して急ピッチで態勢を整えてきた。初対決となる女王
アーモンドアイに、敢然と挑戦状を叩き付ける。コンビを組むM・デムーロも、先週のNHKマイルCを
ラウダシオンで制して絶好調。G1・2勝目へ、力強くエスコートする。
高いポテンシャルを信じている。19年11月の
エリザベス女王杯3着からの巻き返しを狙う
ラヴズオンリーユー。「今できる最善の仕上がりを」と矢作師が熟考しての木曜追い。坂井(レースはM・デムーロ)を背に栗東坂路を単走で4F54秒8-39秒3-12秒4をマークして、最終調整を完了した。
10日に栗東CWでの併せ馬で6F79秒3-37秒2-11秒8を記録。これが実質的な最終追い切りで、この日は微調整の内容。矢作師は「息を整える程度で。指示よりも時計は速かったですが動きは問題なかった。でも、やはり硬さが気になる。
オークスの時と比べると85%ですね」と慎重に言葉を選びながら話した。
20年初戦に予定した
ドバイシーマクラシックは、新型コ
ロナウイルス感染症拡大防止のため中止。しかも、ドバイ到着後の決定で、戦わずしての帰国となり心身ともにダメージが残った。「長距離の空輸に加え、一度仕上げたものを緩めて、また立ち上げる。やはり影響はあったと思うし、調整の難しさはあった」とトレーナーは正直に胸の内を吐露する。
ここまでくれば、レースまでやれることを全てやるだけ。「カイ食いを考えて、金曜日(15日)に輸送します。日に日に状態が上がっていることは間違いない。残りの日でさらに上げるだけ」と強い決意をにじませた。
矢作師は19年暮れの
有馬記念では、
リスグラシューで打倒
アーモンドアイを果たしている。「僕自身、挑戦することが大好きな性格です。出走してきてくれてうれしい」。人事を尽くしたその先に、再び
アーモンドアイ攻略の糸口が見えてくるはずだ。
提供:デイリースポーツ