「
ヴィクトリアマイル・G1」(17日、東京)
復活を期す
ダノンファンタジーが14日、絶妙な仕上げで、18年
阪神JF以来のG1制覇を目指す。最終追い切りは流す程度だったが、軽快な脚取りで栗東坂路を駆け上がった。ひと叩きして、状態も上向き。マイル女王の座をつかみ取る。
“再輝”を目指す18年の最優秀2歳牝馬
ダノンファンタジーは栗東坂路で中内田師を背に単走。4F57秒6-40秒7-12秒5のラップを刻んだ。先週の日曜に同じく指揮官自ら手綱を取り、栗東CWでハードに追われて6F79秒4-38秒5-12秒2の好タイムをたたき出しており、最終追い切りは調整程度。猿橋助手は「調子を上げてG1に向かえると思います」と上昇ムードを伝えた。
始動戦の阪神牝馬Sは好位から伸びあぐねて5着に終わった。「休み明けとして悪い内容ではなかった前走ですが、最後に伸び切れなかったあたりを見ると、思った以上に余裕残しの仕上がりが影響したのかもしれません」と同助手は振り返る。前哨戦をひと叩きして、中間はG1仕様に調整を行ってきた。「数字的には大幅に(体重が)減らなくても、カイ食いを落とすことなく、しっかり調教を積んでのもの。前走とは中身が違ってくるはずですし、レースでの反応も変わるはず」と状態面に納得の様子だ。
3歳牝馬三冠レースでは4・5・8着と結果を残せなかったが、かつては
阪神JFを豪脚で制した才女。順当に良化気配を漂わせる今、府中マイルで思い描く復活Vは決して“幻想”ではない。
提供:デイリースポーツ