アーモンドアイが7つ目のGIタイトルをかけて、今週の
ヴィクトリアマイルに参戦。これに対して「牝馬相手に戦うなんて情けない」という声も聞こえてきましたが、牝馬のトップクラスを舐めたらダメです。最近の牝馬限定戦は牡馬混合戦とほとんど変わらない指数で決着しており、実際に昨年の
安田記念の決着指数は、
ヴィクトリアマイルと同等でした。
昨年の
安田記念の優勝馬
インディチャンプの入線タイムは、1分30秒9。
ヴィクトリアマイルの週からさほど雨が降らなかったこともあり、
ヴィクトリアマイルの優勝馬
ノームコアの入線タイムよりもコンマ4秒ほど遅いだけ。このコンマ4秒という差もほぼ両レースで逃げた
アエロリットがペースを落としたぶんです。
安田記念の
アーモンドアイはスタートで致命的な不利があったにせよ、メンバー断然の上がり3F32秒4の末脚を駆使してもギリギリ差し切れなかったのですから、昨年同様の勝ちタイム1分30秒5で決着すると仮定するなら外枠、追い込み競馬だと物理的に届かないでしょう。
内枠からロスなく行ければ、勝ち負けに持ち込めないこともありませんが、マイルでは差し馬の
アーモンドアイにとって、かなりの高速馬場の東京芝1600m戦は不適条件ということになります。
一方、2017年のように逃げ馬が飛ばさすに、1分33秒台のスローペースの後半勝負ならば、末脚NO.1の
アーモンドアイが勝ち負けする可能性がかなり高くなります。ただし、今年も昨年の
アエロリット級の逃げ馬が出走しています。昨年の
京成杯AHで大逃げし、1分30秒3の超絶レコードで逃げ切った
トロワゼトワルです。
トロワゼトワルが昨年の京王杯AHでマークした指数も、
安田記念の
インディチャンプやこのレースの
ノームコアと同等のもの。そのときと同様の逃げを打たれたら、
アーモンドアイは苦しいでしょう。つまり、
アーモンドアイの明暗は、
トロワゼトワルが握っているということ。
京成杯AHの鞍上は横山典騎手でしたが、今回は三浦騎手への乗り替わり。さらに近2走は大敗していますが、休養明けをひと叩きされて大きな変わり身は期待できるのか? 今回はそこが最大の焦点となりそうです。
(文=山崎エリカ)
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