5月16日に行われる京王杯ス
プリングC(4歳上・GII)の舞台となる東京芝1400m。このコースについて解説していく。
東京競馬場の芝コースは左回りで1周距離2083.1m。これは新潟競馬場に次ぐ広さで、ゴール前直線も525.9m、幅員は最大41mと、まさにチャンピオン決定戦にふさわしいコースだ。広い幅員を生かし、A〜Dのコースを使い分けることによって馬場の傷みの分散化を図っている。
東京芝1400mは向正面直線の真ん中からのスタート。初角となる3コーナーまでの距離は343m。スタート直後に緩やかに上り、向正面から3コーナー半ばまでは下り。最後の直線は525.9m。残り480m地点から260m地点にかけて、高低差2mの上り坂が待ち構えている。坂を上りきってからはほぼ平坦。
2回東京開催は前半6日間をAコース、7〜10日目をBコース、11、12日をCコースで行う。つまり京王杯ス
プリングCはBコース替わりの初日ということ。野芝の生育が旺盛な時期でのコース替わりということで、よほど中間に降雨があるか開催が雨にあたらない限りは、速い時計の出る馬場と考えて良いだろう。
実際に、先週の
NHKマイルCの勝ち時計は1.32.5、日曜東京5Rの3歳1勝クラス(芝1400m)で勝ち馬が使った上がりは32.9秒と、スピードが問われる状況になっている。京王杯ス
プリングCも、ここ2年と同様に1分19秒台の決着になる可能性が高いだろう。1分19秒台となった近3回で、4角5番手以内からの馬券絡みは昨年3着の
ロジクライのみ。時計が速いからといって単純な前残りになるということはなく、むしろ直線でスピードを出せるタイプが後方からでも届いている。