「京王杯SC・G2」(16日、東京)
驚きの一手に出た。2番人気の
ダノンスマッシュが好発を決めてハナへ。今回が18戦目のレースだが、逃げたのは初めてのこと。それでも前半3F35秒2と絶妙なスローの流れに持ち込み、直線では外から迫る
ステルヴィオを振り切って重賞5勝目をマークした。
瞬時の好判断で勝利に導いたレーンは、19年に続き2年連続のV。「作戦は決めていなかったけど、好スタートを切ったので先頭へ。久々の千四で止まるかと思ったが、頑張ってくれた」と振り返る。今回の短期免許期間での重賞初制覇を達成。「惜しいレースが続いていたのでうれしいです」と喜びを語った。
前走の
高松宮記念では10着に敗退。道中で折り合いを欠き、スムーズに走れなかった。安田隆師は「前半がいい流れだったし、4角でもジョッキーはジッとしていたからね。これならと思いました」と巻き返しに成功し、満足そうな表情だ。
安田記念の優先出走権を得たが、今後について指揮官は、「あくまでも予定ですが、
セントウルS(9月13日・中京)から
スプリンターズS(10月4日・中山)を考えています」と、再びス
プリント路線へ向かうことを示唆。久々の1400メートル戦で新味を見せた快速馬が、この秋は悲願のG1初制覇に向かって突き進む。
提供:デイリースポーツ