6月1日(月曜日)のニューカッスル競馬場における開催を皮切りに、競馬の施行を再開することを目指している英国だが、当面はほぼ英国調教馬のみによる番組編成となる。
ただし例外もあって、統括団体のBHAは、
エプソムからニューマーケットに移設した上で6月5日(金曜日)に行われる古馬のG1コロネーションC(芝12F6y)、6日(土曜日)にニューマーケットで行われる牡馬3冠初戦のG1二千ギニー(芝8F)、7日(日曜日)に同じくニューマーケットで行われる牝馬3冠初戦のG1千ギニー(芝8F)のG1・3競走に限って、国外からの参戦を認める方針を打ち出している。これにより、二千ギニーを過去10年で5勝、千ギニーを過去10年で4勝している愛国のエイダン・オブライエン調教師の管理馬が参戦可能になる他、仏国のアンドレ・
ファーブル調教師が早速、G1クリテリウムインターナショナル(芝1400m)勝ち馬アルソン(牡3、父
アレイオン)を、英国の二千ギニーにぶつける可能性を示唆している。
BHAはさらに、G2、G3、リステッドレースに関しては、6月15日から国外調教馬を受け入れる方針で、これにより、6月16日に開幕する
ロイヤルアスコットに組まれている22の重賞・準重賞は、例年通りの多彩な顔ぶれで争われることになりそうだ。
(文:合田直弘)