イギリスで、厩舎の共同経営が認められることになった。統括団体のBHAが21日に発表したものだ。
海外では、1頭の競走馬の調教師として複数の名前が並んでいるケースがあり、ことに
オーストラリアではこれが一般的だ。例えば、今季のG1コーフィールドS(芝2000m)勝ち馬
ケープオブグッドホープや、G1
オーストラリアンC(芝2000m)勝ち馬フィフ
ティスターズの管理調教師の欄には、デヴィッド・
ヘイズ&ベン・
ヘイズ&トム・ダバーニグと記されている。デヴィッド・
ヘイズとその長男のベン・
ヘイズ、甥のトム・ダバーニグの3人が、厩舎を共同経営しているのだ。
オーストラリアの今季の調教師ラン
キングトップ10(5月23日現在)のうち6人までもが、このような連名となっている。
イギリスでも、これが認められることになったのだ。
ルール変更を受けて、91年の英ダービーを
ジェネラスで制しているポール・コール調教師が、子息の
オリヴァー・コールとの共同経営に厩舎名義を変更することを申し出た他、19年のG2フライングチルダースSなど3重賞を制したエーアリら管理するサイモン・クリスフォード調教師も、子息のエド・クリスフォードとの共同名義にすることを表明している。
(文:合田直弘)