今年で第87回を迎える競馬の祭典、
日本ダービー。
オークス馬の
デアリングタクトに続き、無敗の2冠馬が誕生するかが見どころの1つとなるだろう。無観客での開催が寂しい限りだが、一生に一度の晴れ舞台にフルゲート18頭が顔を揃えた。
◎は
コントレイル。
皐月賞は月並みだが強いの一言。好位から進んだそれまでの3戦と違うポジショニングでも全く問題なく、4コーナーでは外を回ったが直線では力強く伸び、食い下がる
サリオスを力でねじ伏せてみせた。
東スポ杯2歳Sの勝ちっぷりが圧巻で、東京へのコース替わりは歓迎だ。追い切りの動きも良かったが、映像で見る限り、体付きが少しスッキリし過ぎているように映ったのだけが気になった。輸送後の馬体重や当日の
テンションに注意を払いたい。
○に
ワーケア。こちらは
弥生賞2着で
皐月賞の出走権利を得ながらも、中山よりも東京向きということで、ダービー1本に絞ってきた。間隔はあいたが、その分じっくりと乗り込んできて仕上がりも良好だ。
ルメール騎手の手綱さばきにも期待したい。
▲は
サリオス。デビューから3連勝で臨んだ
皐月賞は
コントレイルには負けたものの、3着以下の馬には差がついており、他のメンバーよりも力が抜けている印象だ。前走後も在厩で調整されているが、動きを見る限り調子も良さそうだ。
父ハーツクライで、ドイツの
オークス馬
サロミナを母に持つ血統で、距離延長も問題ないだろう。
△は2頭。
皐月賞3着の
ガロアクリークはまだ成長しそうな雰囲気がある。東京は新馬戦以来だが、2000mでデビュー勝ちを収めており、コース替わりも問題ない。もう一頭は東京コースの未勝利戦でレコード勝ちを収めているように東京向きの
サトノフラッグ。
2017年に誕生したサラブレッド7262頭の頂点に立つのはどの馬か!?
日本ダービーは5月31日(日)、15時40分発走。
(文=佐々木祥恵)