第1回東京優駿競走(
日本ダービー)が行われた目黒競馬場の名称を由来とするレースで、わが国最古のハンデキャップ競走として長い歴史と伝統を誇る。かつては春秋の2回行われていたが、1984年の
グレード制導入以降は秋が廃止され、2006年からは、11年を除きダービー当日の最終レースに組み込まれている。
直前に行われるダービーと走行距離は100mしか違わないが、こちらは坂下からのスタートとなるためにより持久力を問われるレースだ。
◎
オセアグレイトはデビュー6戦目の初勝利からわずか5戦でオープン級まで駒を進めた実力馬。良馬場でも不良馬場でも広い東京コースでも小回りの福島コースでも結果を出し続けてきた。54キロのハンデで挑んだ
ダイヤモンドSは人気を背負った馬らしく正攻法の競馬で最後は力尽きて3着と敗れ、必勝を期した
メトロポリタンSは窮屈な競馬を強いられて出走メンバー最速の上がりタイムを繰り出すも不完全燃焼の5着だった。今回はこれらの経験が生きるはずで
ルメール騎手の手綱さばきにも期待したい。
○
タイセイトレイルの前走は後方待機策の3角手前から早めに追い上げて勝ち馬からコンマ1秒差3着。前々走から装着しているブリンカーの効果が出ているようにも見えた。東京競馬場の長距離戦では
ジャパンC以外は掲示板を外していない。2着だった昨秋の
アルゼンチン共和国杯から据え置きの55キロなら、目が離せない存在になりそうだ。
3連勝の勢いとともに
阪神大賞典へ挑んだ▲
ボスジラだったが、さすがに昇級初戦で厳しい競馬になった。どんな位置からでも競馬ができる器用さを持ち合わせているが、さすがにまだ正攻法では荷が重かった。前走の経験を踏まえ、2度目の重賞挑戦で54キロのハンデなら見せ場以上のレースが期待できる。
トップハンデでも重賞入着経験多数の△
ステイフーリッシュ、東京コースで重賞勝ちがある△
ニシノデイジーも十分圏内。長距離レース3連勝で挑む△
キングオブコージにとっては試金石となるレースだが、将来性を占う意味でもレースぶりに注目したい。