5月28日にサンタ
アニタ競馬場で行われた調教中に左前脚を骨折し、直後に馬主サイドから現役引退が発表された
ナダル(牡3、父ブレイム)が、現役続行の可能性を残していることが明らかになった。翌29日に、同馬を管理するボブ・バ
ファートが
リモート会見の中で明らかにしたものだ。
今年1月にデビューし、サンタ
アニタのメイドン(d6.5F)、サンタ
アニタのG2
サンヴィセンテS(d7F)、
オークローンパークのG2レベルS(d8.5F)、
オークローンパークのG1アーカンソーダービー(d9F)の分割2を、全て白星で通過しているのが
ナダルだ。次走は6月20日のG1
ベルモントS(d9F)の予定だったが、残念ながら28日に故障し、患部に2本のボルトが埋め込まれる手術が行われた。これを受けて直ちに、4名いる共同馬主の一人であるジョージ・ボルトン氏が現役引退を表明。既にケンタッキーの大手牧場から、種牡馬としてのオ
ファーを受けていることも合わせて明らかにしていた。
ところが、管理調教師にとっては、これが寝耳に水の発表だったようで、バ
ファート師は「共同馬主の別の方からは、現役続行を希望すると聞いています。今季中の復帰も可能だと思います」とコメントしている。
ナダルの今後については、関係者が改めて協議することになる模様だ。
(文:合田直弘)