「
東京ダービー・S1」(3日、大井)
開催3日目の11Rで行われ、9番人気の
エメリミットが大金星を挙げた。直線で5番人気の
マンガンとの競り合いを首差制した。3着には4番人気の
ティーズダンクが内から伸びた。悲願の
東京ダービー制覇を目指した的場文は、8番人気の
モンゲートラオ騎乗で8着に終わり、38回目の挑戦も叶わなかった。
大舞台で強烈な一撃を放った。伏兵
エメリミットが激しい追い比べを制して、
東京ダービー馬の称号を手に入れた。殊勲の山口達は重賞初勝利が
東京ダービー。「前めで競馬をしようと思っていた。
リラックスして走っていたので、直線は伸びるかなと。馬がよく頑張ってくれました」と感激の面持ちだった。
クラシックシーズンに突入してから、
エメリミットは着実に力を付けていた。道中は好位のインを追走。4角を回って外に進路を取る。直線では鞍上のアクションに応えて懸命に末脚を伸ばす。最後は
マンガンとの競り合いを首差制した。
管理する
林正人師は「やることはやったという気持ちでいました。本当にうれしい」と2013年の
インサイドザパーク以来、2回目の勝利を喜んだ。今後については「馬の状態を確認して、オーナーと相談して決めたい」と指揮官。タイトル奪取を契機に、さらなる進化を目指す。
マンガン(2着)「最後は併せる形になったけど、勝ち馬とは地力の差があったようで、一度も前へ出られなかった。それでも力は出し切れたと思う」(町田直)
ティーズダンク(3着)「うまく展開が向いて、内から伸びかけたけど、最後はジリっぽくなった。1、2着馬とは切れ味の差。それでも上手に競馬をしてくれた」(
笹川翼)
ブリッグオドーン(4着)「パドックから返し馬まで、ずっと気の悪さを出していたのが影響したと思う」(水野翔)
ゴールドホイヤー(5着)「馬体に余裕があったためか、スタートから終始もたついていて、反応も鈍かった。
羽田盃とは走りが違った」(山崎誠)
モンゲートラオ(8着)「最後のダービーだと思って臨んだが、初めて乗った前回では気がつかなかったズルさを出した。ダービーは勝てないようになっているのかなあ」(的場文)
提供:デイリースポーツ