今年で第70回を迎える伝統の
安田記念。今年は14頭中、GI馬が10頭と豪華メンバーとなった。その中でもやはり
アーモンドアイ1頭が抜けた存在なのは間違いないところ。不利のあった昨年3着のリベンジを期す女王のレース振りに注目が集まる。
◎は
アーモンドアイ。昨年のこのレースではスタート直後の不利がすべて。それでも
インディチャンプとタイム差なしの3着と、負けてなお強しの競馬をした。ドバイ中止の影響が心配された前走の
ヴィクトリアマイルでは、牝馬同士ということもあり、危なげない走りを披露し圧勝。レース後の疲れもほぼなかったといい、放牧を挟まず順調に調整されている。ここも圧勝を期待したい。
○は
グランアレグリア。前走の
高松宮記念は初めての1200mで、前残りの流れの中で後ろから追い込みを見せ、繰り上がりとはいえ2着に食い込んだ。得意のマイルに戻ったここは、上位争いになるはずだ。
▲に
インディチャンプ。
アーモンドアイに不利があったとはいえ、昨年の覇者には変わりない。前走
マイラーズC優勝の内容も良く、放牧を挟んでここまで順調に調教が詰まれており、2連覇も十分考えられる。
△は3頭。
ダノンキングリーは、マイルは若干距離が短いような気もするが、2歳時にはこの距離で2連勝しているし、昨年の
マイルCSでも5着とGIでも善戦している。得意の東京ならさらに前進可能。
ノームコアは昨年の
ヴィクトリアマイルでレコード勝ちし、秋の富士Sでも優勝、前走の
ヴィクトリアマイルでは
アーモンドアイの3着と東京マイルが打ってつけの舞台だ。
NHKマイルCを制した
アドマイヤマーズも侮れない存在。
女王
アーモンドアイが断然の評価だが、2着、3着争いが熾烈を極めそうな
安田記念。6月7日(日)、15時40分発走。
(文:佐々木祥恵)