5日にリングフィールド競馬場で行われたLRダービー
トライアルS(芝11F133y)は、1番人気(3.25倍)に推された
イングリッシュキング(牡3、父
キャメロット)が後続に2.3/4馬身差をつける快勝。英ダービー戦線に急浮上している。
1980年代にティーノーソ、スリップ
アンカー、
カヤージといった英ダービー馬が、本番前の
ステップ台としたのがダービー
トライアルSだ。98年の
ハイライズ以降、両競走を連勝する馬はしばらく出ていなかったが、昨年は21年ぶりにダービー
トライアル勝ち馬アン
ソニーヴァン
ダイクが英ダービー制覇を果たしている。
イングリッシュキングは仏国産馬。
ドーヴィル10月1歳市場にて21万ユーロ当時のレートで約2744万円で購買されて、
ランボーンに拠点を置くエド・ウォーカー厩舎に入厩。昨年11月にニューキャッスルのメイドン(AW10F42y)を制し、デビュー2戦目で初勝利を挙げていた。
序盤は馬群最後方に位置し、5番手で直線に向いた後、豪快に差し切ったダービー
トライアルSでのレース振りを受け、即座に反応したのがブックメーカー各社で、この段階で
イングリッシュキングは7月4日に
エプソムで行われるG1英ダービー(芝12F6y)の1番人気に浮上した。
その後、翌6日にG1二千ギニー(芝8F)を快勝した
カメコ(牡3、父キトゥンズジョイ)がダービー参戦を表明すると、1番人気の座は
カメコに譲ることになった。7日の段階で、
カメコがオッズ4〜5倍、
イングリッシュキングが4.5倍〜6倍となっている。
(文:合田直弘)