2000年から
JRAや他地区からも出走できる交流重賞として施行されるようになった
関東オークスだが、南関東牝馬三冠の最後のレースでもある。
交流重賞になった2000年以降、
JRA勢力が17頭優勝と中央の壁は厚い傾向にあるものの、今年は
桜花賞、
東京プリンセス賞を勝った
アクアリーブルに三冠達成がかかっており、その走りに注目が集まっている。
◎は
アクアリーブル。南関クラシック2冠を制しており、ここに来ての充実振りには目を見張るものがあり、めきめき力をつけている印象だ。
母アスカリーブルも
関東オークスを優勝しており、距離延長もむしろ歓迎。
JRA勢との力関係がポイントになるが、前走のタイムが重馬場とはいえ歴代の
東京プリンセス賞の中でもなかなか優秀なタイムで走破していることから、レベルは高いと判断した。ここは
JRA勢を打ち負かして3冠馬誕生を期待したい。
○に
レーヌブランシュ。新馬、特別とダート1800mの距離で連勝し、その後2戦はオープンのリステッド競走で牡馬との戦いを経験し、前走の
伏竜Sでは5着と健闘している。牝馬同士ならある程度の位置取りで運べるだろうし、ここは好勝負必至とみた。
▲は
セラン。これまでのレース振りを見ても、前めにつけられるので小回りの
地方競馬にも十分対応できる。海外帰りになるが調整も順調のようで、上位争い可能。
△に
クリスティ。初ダートで砂を被った場合の不安は残るが、母系からもダート自体は問題ないだろう。
もう1頭が相手なりに走る印象の
ルイドフィーネ。
例年通り
JRA勢が強いのか。それを迎え撃つ
アクアリーブルが南関牝馬三冠達成するのか。見どころ満載の
関東オークスは、6月10日(水)、20時10分発走。
(文:佐々木祥恵)