「
関東オークス・Jpn2」(10日、川崎)
開催3日目の11Rで行われ、2番人気の
レーヌブランシュが重賞初制覇を成し遂げた。好位追走から、最後の直線でいったん先頭に立った4番人気の
アクアリーブルを手応えよく交わした。3着には3番人気の
クリスティが食い込んだ。なお、2着の
アクアリーブルは「第24回
スパーキングレディーカップ・Jpn3」(7月15日・川崎)の優先出走権を獲得した。
一線級の牡馬を相手に健闘してきた
レーヌブランシュが、牝馬の戦いを制した。発馬からアドバンテージを手にした。ハナを奪う勢いで飛び出すと、好位のラチ沿いで立ち回った。「少しズブいところがあるし小回りなので、ある程度は前で運びたいと思っていた。積極的に行った」と鞍上が作戦通りにエスコート。JRAでは
デアリングタクトで無傷の牝馬2冠と勢いに乗る松山は、ダートでも
関東オークスを初制覇と絶好調だ。
橋口慎師も「コース傾向を考えても、前で競馬する方が有利と思っていた」と理想的な騎乗を称賛する。「抜け出してから脚の速い馬なので、最後は勝利を確信できた」と
ブランシュの走りに満足げ。今後も重賞覇者を名刺代わりに「どんどんダート路線で頑張っていきたい」と“砂の女王”の座へ駆け上がっていく。
アクアリーブル(2着)「馬の状態が良く、いい位置が取れたのがこの結果につながった。距離は長くても大丈夫。南関東ではトップクラスの牝馬なので、この先が楽しみ」(矢野貴)
クリスティ(3着)「初めてのダートだったが、よく頑張った。距離は問題ないが、コーナーがきつく、最後は止まってしまった」(M・デムーロ)
ルイドフィーネ(4着)「競馬が上手な馬で、一生懸命走ってくれた。中央馬相手でもしっかり競馬を組み立てられたので、秋が楽しみ」(
笹川翼)
セラン(5着)「馬の調子は良かったが、ゲートで駐立が悪く、あまりスタートが良くなかった。こういう乾いた深いダートも合わなかった」(
武豊)
提供:デイリースポーツ