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マーメイドS・G3」(14日、阪神)
藤田菜七子騎手(22)=美浦・根本=とのコンビで挑む
ナルハヤが11日、栗東坂路での追い切りで抜群の動きを見せて好調ぶりをアピールした。今年に入って2勝を挙げ、6歳とはいえ充実ぶりが目立つ。格上挑戦だけに一気に相手は強くなるが、2年続けてハンデ51キロの馬が勝っている波乱必至の一戦。関西圏では初めての重賞騎乗となる菜七子とともに、初の重賞舞台で大駆けを狙っている。
ナルハヤは栗東坂路で単走。最初の1Fを15秒6でゆったりと入ったが、残り1Fで合図が送られると鋭く反応した。4F55秒4-39秒8-12秒2。昨年12月からコンスタントに走っているが、ずっと好調を持続している。梅田師は「しまいだけハミをかけて反応を確かめました。動きはすごく良かった。順調だし、タフですね」と満足げに振り返った。
コンビを組むのは、これが
ナルハヤに11回目の騎乗となる藤田菜七子。前走の
パールSはスローペースの逃げに持ち込んで、10番人気の低評価ながら2着と好走。〈1・3・3・3〉と手の合ったタッグに、トレーナーは「7度も複勝圏内に絡んでくれているから。位置取りに迷いがないし、注文なく任せることができるよ」と全幅の信頼を寄せる。
阪神には17年3月以来の参戦、しかも関西圏では初の重賞騎乗となる菜七子も強い意気込みを示す。「ずっと乗せてもらっている馬で、重賞に挑戦できるのはうれしいです。素直ですごく性格のいい馬で、ゲートも上手。一走ごとに力を付けているのを感じています。同型もいますが、ゲートが速いのが武器なので、それを生かして逃げにこだわっていきたい」と積極策を示唆した。
追い風もある。18年
アンドリエッテ、19年
サラスとハンデ51キロの馬が連勝中。しかも、2頭とも前走が
パールSだった。梅田師は「このハンデ51キロは恵まれたね」と思わずニヤリ。梅雨で週末の天候も不安定。馬場悪化が想定されるが、「道悪は得意だから、雨はいい。今の状態なら好勝負になるはず」と期待を膨らませた。菜七子とのタッグで、いきなり重賞タイトル奪取も夢じゃない。
提供:デイリースポーツ